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「土用しじみ」と「寒しじみ」の違いについて

しじみの旬は年に2回

しじみは1年の間に2回旬の時期があります。
ひとつは7~9月の夏の時期で「土用しじみ」とよばれており、もうひとつは1~2月の冬の時期で「寒しじみ」とよばれています。
この時期以外にもしじみは獲れますが、旬の時期のしじみは夏バテに効果的だったり、サイズが大きかったりといった特徴があります。
そこで今回は土用しじみと寒しじみの特徴について、それぞれ紹介します。

土用しじみとは

土用というと、うなぎを食べる日として有名な土用の丑の日は周知の通りです。
しかし、夏の土用にしじみを食べる習慣はその土用の丑の日よりも歴史が長いことをご存じでしょうか。

この時期の成熟したしじみは産卵期を迎え、体内に多くの栄養を蓄えます。栄養が満点の土用しじみは、夏バテになりやすい時期を乗り越えるためにうってつけのスタミナ食材として、古くから庶民に親しまれていたのです。

また、しじみには整腸作用があるため、「土用しじみは腹薬」ともいわれています。
ここでいう「腹薬」とは「肝臓に効く薬」という意味で、暑さのせいで弱まった肝機能を向上してくれるという点もしじみの効果のひとつです。
ちなみに、土用しじみは旬ではない時期のしじみに比べると身のサイズが大きいため食べ応えがあります
バター炒めや酒蒸しなどにすれば、夏バテによる食欲不振になっていたとしても美味しく食べられます。

寒しじみとは

寒しじみも栄養満点のしじみとして知られています。
しじみは寒い冬を乗り越えるために餌となるプランクトンをたくさん食べて、アミノ酸を豊富に含んでいる体へと変化していきます。また、土用しじみよりも多くの脂肪を蓄えており、身のサイズも3倍ほど大きくなるため、プリプリで味が美味しいことも寒しじみの大きな特徴です。
寒しじみを味噌汁やスープに入れればからだの芯から温まることができるため、ぜひ試してみてください。

しじみは全国で獲れますが、なかでも寒い地域の寒しじみは脂肪が多く美味しいといわれています。
特に、しじみの産地として有名な北海道の網走ではふっくらとした身を持つしじみが獲れることで知られているため、冬の時期に網走へ行く機会があればぜひ現地のしじみを食べてみてください。

まとめ

土用しじみと寒しじみにはそれぞれ特徴があり、どちらも栄養満点です。
暑い夏や寒い冬を乗り越えるための栄養補給として、ぜひしじみを摂取してみてはいかがでしょうか。